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コメント:

信越五岳トレイルランニングレース レポ その11

8Aから瑪瑙山(1748m)まではずっと上りで500mくらい上る。
18時間もかけて92kmも進んで、さらに23時半を過ぎてからの500mの上りなんて、あまりに馬鹿げている。クレイジーだ。正気の沙汰じゃねぇ、と思っていた。
しかし、整体のおかげで最後の上りの脚が復活した。

ネコさん曰く、マッサージしてもらうことでフレッシュにはならないけど、少し前くらいの状態に戻すことはできるとのこと。
僕一人だったらこんなこと思いつかずに、すぐにスタートしただろうから本当によかった。

シングルトラックの泥濘の道を進んで行くが、やはり上りでは前の人に追いつき、抜いていける。ネコさんも、上りはいいね、と言ってくれる。
たぶん、完走ギリギリの走力の人たちの中では上りが得意だということだと思う。普段一緒に山へ行く人たちにはどんどん置いていかれて、いつも一人ぼっちになるのに(笑)

そんな感じでトレイルの上りを進み、ゲレンデの上りになる。さすがに急登なのでペースは落ちるが、一歩一歩確実に上って行き、ついには山頂へ。
20150924IMG_8663.jpg

山頂までは1時間半くらいかかった。
空を見上げると星がとても綺麗だったけど、立ち止まることなく下る。
残り2時間半で、あと12kmくらい。しかもほぼ下りのみ。
この時点で、二人で完走を確信した。このまま全部歩きでもOKなんじゃないの?なんて言い合っていた。

ところがそこから大変なことになる。
ゲレンデの急な下りではズルズル滑り、また、踏ん張る脚も残っておらず、すごくゆっくりとしか下れない。上りで抜いた人たちに抜かれていく。

そのままトレイルの下りになる。まぁまぁ急で少しガレていて岩とか木の根が埋まっている。
右目が見えないのでさらに遅くなる。左目だけで見ていると距離感がつかめない。
多少無理してでも速く下ろうかとも思ったが、ここでグネったりすると完走どころではない。最後に7kmくらいの林道があり、そこをゆっくりとでも走れないと完走は難しい。
ここは我慢するところだと思い、ゆっくりと下る。

これ下ったあとの上り返しが2kmあるって、みわっちさんのレポに書いてあったんですけど、それが不安で、とネコさんにコースのことを訊いてみると、覚えていないからたいした上りじゃないと思うよ、とのこと。
まぁ、ケガしても仕方ないのでゆっくりと下ろうということになったのだが、そんな事態が一変する出来事が起きる。

下りが遅いのでそこそこ抜かれてはいたのだが、後ろからすごい勢いで下ってくる集団がやってきたので、道を譲ろうとして止まっていると、その先頭に立っている人がいきなり話しかけてきた。

まだゴールには間に合うから!オレがゴールまで連れて行くから!だから一緒に付いて来て!

なんだ、この熱い人は?え?なに?って思ったら、その御方は石川弘樹だった。マジですか。ここでも石川さん、出てくるのか。本当に頭が下がる。

僕はゆっくり行くと決めていたので、その団体に道を譲ろうとしたら、ネコさんが付いていったほうがいいと言う。
このままズルズル行くより、ここで付いていくほうがいいと思う、とのこと。

ネコさんがそう言うのなら、と思って、その集団の一部となり駆け下りて行くも、マジで怖い。
右目が見えないだけでどこに脚を置いていいのかわからない。すぐに止まって道を譲っていると、止まっちゃダメだ、と石川弘樹に言われる。
しかし、ここで脚をグネったらお終いだ。

必死の思いで石川弘樹に付いていく人々を見送って、また元の山の静寂の中に置いていかれる。多少空気が重くなったような気がする。
ネコさんはネガティブなことは言わない人だから、あとで聞いた話だけど、石川弘樹は毎年こうやって完走ギリギリの人たちを引っ張ってくれるようで、だから石川弘樹に抜かれたら完走は危ういと思え、という言い伝えがあるらしい(笑)

ネコさんはやばいと思ったかもしれないけど、当然そんなことは口に出さず、そして僕は呑気に、最後の林道で勝負だ!と思っていた。

その後もタラタラと下って行くが、なかなか終わらず、このあと上り返しがあるんだよな、と思うとだんだん不安になり、そんな頃にようやく100kmの看板が出てきた。
20150924IMG_1744.jpg

上り返しを含めた残り10kmを1時間40分くらいで進まないといけない。これ、いけるのか?と思う。
しばらくしてようやく上り返しになったのだが、ネコさんの言うとおり、たいした上りではなかったものの、この上りが2kmも続くので、なんだ、この無駄に長い上り返しは?時間だけが過ぎていくじゃないか、と思いながら、とにかく必死の早歩きで上り続けた。

上りがあれば当然下りがあるわけで、いつまで経っても林道へはたどり着かない。
瑪瑙山山頂で完走はもらったと思ったことが遠い日の夢のように思えてくる。

下りのトレイルをタラタラ歩いている場合ではない。でも怖いので小走り程度で進んで行くが、それでも前を走るランナーに追いつくようになる。
しかし、ここまで来ると誰もが頑張らないといけないわけで、道を譲ろうとするランナーに、道譲らないでいいですから、一緒にがんばりましょうよ、と声をかけて必死で進む。

そんな感じでゼーハーしながら走り続けていると、ようやく林道へ出ることができた。
林道には水のみのエイドがあって、その前には石川弘樹が立っていた。

あと7.2kmです、とスタッフの方が教えてくれる。石川弘樹も、まだあきらめなくて大丈夫だよ、ここからがんばって走れれば、まだ間に合うよ、と甘い声で教えてくれる。

スタッフの方がボトルに水を補給しますか?と言ってくれたが、それを断り、早急に紙コップの水を2杯飲んで、ネコさんに、行きましょう!と言う。
103kmも走ってきて、ここであきらめてたまるか。

あとは林道7.2kmのみ。制限時間まで58分。キロ8分を超えなければいいのだ。
行くしかない、やるなら今しかねぇ、誠意って(以下略)

二人で林道を走り出す。ラストだ、ラストの走りだ。

魂だろ、魂。
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しろくま

アレキ様 こんにちは。
渾身のレポ毎回楽しみに読まさせていただいております。
しかしかっこいいですねぇ〜。
石川弘樹。
もちろんアレキさんもですが^_^
私も流山出走予定ですのでお会いできたらご挨拶させて頂きます。

10

09

08:17

アレキ


しろくまさん

かっこいいんですよ。石川弘樹。
本当に。男らしいし。
流山楽しみにしています。

10

09

22:23

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