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コメント:

ハセツネ応援記 ラスト

ゴール地点である五日市会館にたどり着くと、そこには煌々と明かりが灯っており、道路を走ってきた僕でさえ、その明るさに安心した。

続々とゴールに向かうランナーがやってくる。
3時前なので13時間台でゴールする人たちだ。

71.5kmも、それもほとんど夜の山の中を走り続けてゴールする人たちを見て僕が最初に思ったことは

なんでこんなことしてるんだろう?

ということだ。
たぶん、ゴールしてくる人たちは普段は普通の社会人だと思う。
それがなぜこんな過酷で壮大で現実的ではないレースに、わざわざ自ら参加しているのだろう?

バカげてる。
なんで自ら、しなくていいような苦しみを味わいに来るのだろう?それも夜中の山の中。
いくらつらくても、いくら苦しくても、それは彼らが自ら選んだレースだ。自ら、つらい思いや苦しい思いをしに来ている。
そしてそんな人たちを応援している自分もバカげてる。

でも、なぜか彼らを見ていると涙が出そうになる。
ゴールした瞬間の彼らの姿はなんとも言えない説得力がある。

不思議だ。

そんな思いでゴールする彼らの姿を見ていた。

暗闇の中から現れる彼らは、突然眩い光に照らされてゴールゲートをくぐるためか、自分の置かれている状況が理解できないように見える。
明るさに戸惑っているというかそんな感じ。

今までずっと夜の闇と対峙してきて、それがいきなり人工的な眩い光の中に飛び込んだからか、空虚な目というか、ここはどこで、自分は何をしているのか?といった少し怯えた表情にも見える。

そんなときにその人の知り合いとかが喜びながら声をかけると、それによって我に返りすぐさま歓喜の表情を浮かべる。

だから知り合いのいない人がゴールして、その戸惑った表情を見るたびに、肩をぽんぽん叩きながら、大丈夫だよ、もうレースは終わって、あなたはちゃんと完走したんだ、と言いたくなる。

ま、言わないけど。

だから、せめて僕の知り合いの人たちがゴールしたときには、すぐさま声をかけようと思いながら、じっと見ていた。

ちなみに深夜の住宅街なので大きな声で応援とかはできない。

女性がゴールゲートをくぐり、その横のベンチに座ってチップを外したりしながら休んでいた。
その1分後くらいにゴールした女性もその隣に座り、同じようなことをしていた。

その数分後に、彼女たちは顔を見合わせ、いきなり歓喜の声を上げながら二人で抱き合っていた。どうやら知り合いだったらしい。

それを見て、えぇ?今まで気づかなかったの?と思う。
連続でゴールしてきたからレース中だって前後を走っていたかもしれないのに、全く気づかないんだ。
夜の闇は恐ろしいと思った。

日が昇ってからゴールした人たちのほうが表情に余裕があった気がする。
それほど日の光というものが重要なんだと思った。
もちろんその分、ゴールするまでの間に夜の闇と対峙してきたのだろうけど。

ハセツネの応援に行って、僕が一番印象に残ったことは夜の闇についてだ。
このレースの一番難しいことは夜間走行なんではないか?と思った。

エイドが1ヶ所、しかも水のみというのも補給的に厳しいのはもちろんだが、そのことが、さらに夜の闇を深くしていると思う。

エイドがあって、そこにバナナとかチョコとかがあれば、山にはないものがあることによって文明の匂いというか、そういうものを感じて、それが安心を与えてくれる。普段居る場所にあるものがあるということが安心を与えてくれるような気がする。

ハセツネの試走をしていて、林道を通ったときに、そのアスファルトになぜだかホッとしたことがある。
それと同じような意味合いでエイドがあって食料があるだけで、それを見ただけで安心するんじゃないかな。

しかし、そういったものがないことによって、夜の闇はさらに暗く、深くなるように思える。自然の奥深さみたいなものの中に放り出されたように思える。

そんなことを考えながら、ゴールする人たちを見ていた。
なんて怖いレースなんだ、と思った。そんな怖いレースは絶対に出たくないと思った。

でも、それはあくまで僕の想像だ。

そう、あくまで想像。本当のことはそれに参加してみないことにはわからない。

いやいやいや。そんな怖いレースはまっぴらごめんだから。
出ないから。絶対に出ないから。

それが1年前に思ったこと。
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ペス

そう思われてから一年後、ついにアレキさんの出番がやってきた訳ですね!この一年の集大成です!思い切り楽しんできて下さい!陰ながら応援してます。

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23:54

やす

きっちり応援レポが終わってから、いよいよアレキさんの激走レポがはじまるんですね。
奥武蔵から応援してます~。

そんな余裕あればですが(笑)

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08:15

アレキ


ペスさん

いつもいつも優しい言葉をかけていただいてありがとうございます。
ハセツネ無事に終わったら一緒に山に行きましょう。
そんで私のハセツネ話をたくさん聞いてくださいね(笑)

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21:39

アレキ


やすさん

いや、激走ではないと思います(笑)
奥武蔵もキツそうですよね。
がんばってくださいね。熱い赤色Tシャツで。

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21:46

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