780mを上り終えた時点で、第一関門制限時刻まであと30分。
間に合わないような気はするものの、とりあえず休まずにそのまま下る。下り終えた場所が第一関門だ。
それでも間に合うように必死で走るというよりは、とにかくゆっくりでもいいから走ろうといった程度のものだ。
この時点でそれなりに疲れはあるものの、頭グワングワンもだいぶよくなっていたし、脚もまだ大丈夫だった。
僕は今までのトレイルレースでも制限時間に間に合わないような場所にいつもいるため、周りで一緒に走っている人たちも、なんとなく諦めムードであり、コース上からも寂寥感というかそういうものが漂っている。ヒグラシとか鳴いているような感じ?
そんななかをゆっくりとでも走っていれば周りはほぼ歩いている人たちなので、どんどん抜かすことになる。
みんなが諦めきった表情で道を譲ってくれる。
でも不思議なことに、この時点で関門に間に合わないだろう人々の表情というものは何となく穏やかな印象を受ける。穏やか?諦念?
この時点では誰も悔しいというような表情はしていない。もっとあとでくるのだろう。
まぁ、とにかく走る。人が一人しか通れないような道なのに、ちょっとした隙間を見つけて座っている人や、寝ている人までいる。なかなか下りでそこまで休んでいることも珍しい。しかも関門までそれほど遠いわけでもない。
それでも休まずにはいられないのだろう。そんな中を走る。走っているうちに下りが少し楽しくなってくる。
そう思っていると不意に日差しが強く感じられる。
あれ?さっきまで曇っていたような気がするんだけど…。
あぢぃ。
日差しが強くて暑いのもそうだけど、どんどん下っていくから暑くなっているのもある。
急激に暑くなったような気がする。さすがTEAM75。暑さに敏感だ(笑)
そうなると頭ぐわんぐわんとか気持ち悪さとかがきちんと戻ってきて、途端に歩く。
さらには立ち止まる。
そして、隙間を見つけて座る。
下りなのに。関門まであと少しなのに。
今まで抜いた人たちがどんどん抜いて行く。
つづら折りの狭い下りの道なのに10mくらい後ろにも前にも座って休んでる人がいた。
ここで完全に諦め、本来は遥か先で飲もうと楽しみにしていたコーラを飲んだ。
あまりおいしくない。
そんな感じで残りは歩き続け、4時間55分で第一関門に引っかかる。
正直なところ、これ以上走らなくて済むと思うとホッとした。
だから、今の悔しい気持ちというものは本当は嘘かもしれない。
また追い込まれればホッとするんだろう。
水を飲んでかぶって、バナナときゅうりを食べて、隅っこの空いた場所に座ってしばらくボーッとしていたら、最後の下りで僕と抜きつ抜かれつの激しいデットヒートを繰り広げていた人が2人ほどやってきた。気持ち的には激しいデットヒートだったような気がする(笑)
何となく声をかけようかと思ったら、彼らはタバコを吸い始めた。
いや、僕も以前は喫煙者だったので彼らを非難するつもりで書いたわけではない。多分、ずっとタバコを我慢しながら走っていたのだろう。その気持ちはわかる。
でも当然のことながら僕はタバコのことを思いながら走ってはいなかった。
なのでそこを立ち去った。
第一関門から第二関門まではショートカットすれば徒歩15分くらいで行けるので歩いて第二関門まで行った。
ここから先は楽しかった。
ただ単純にとても楽しかった。

このさぶろうさんの満面の笑み(笑)
これが強さだ。

僕のキタタンは第一関門で終わった。
来年も出たいとは思っていない。
でも出ちゃうんだろう。
そういうもんなんだろう。

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間に合わないような気はするものの、とりあえず休まずにそのまま下る。下り終えた場所が第一関門だ。
それでも間に合うように必死で走るというよりは、とにかくゆっくりでもいいから走ろうといった程度のものだ。
この時点でそれなりに疲れはあるものの、頭グワングワンもだいぶよくなっていたし、脚もまだ大丈夫だった。
僕は今までのトレイルレースでも制限時間に間に合わないような場所にいつもいるため、周りで一緒に走っている人たちも、なんとなく諦めムードであり、コース上からも寂寥感というかそういうものが漂っている。ヒグラシとか鳴いているような感じ?
そんななかをゆっくりとでも走っていれば周りはほぼ歩いている人たちなので、どんどん抜かすことになる。
みんなが諦めきった表情で道を譲ってくれる。
でも不思議なことに、この時点で関門に間に合わないだろう人々の表情というものは何となく穏やかな印象を受ける。穏やか?諦念?
この時点では誰も悔しいというような表情はしていない。もっとあとでくるのだろう。
まぁ、とにかく走る。人が一人しか通れないような道なのに、ちょっとした隙間を見つけて座っている人や、寝ている人までいる。なかなか下りでそこまで休んでいることも珍しい。しかも関門までそれほど遠いわけでもない。
それでも休まずにはいられないのだろう。そんな中を走る。走っているうちに下りが少し楽しくなってくる。
そう思っていると不意に日差しが強く感じられる。
あれ?さっきまで曇っていたような気がするんだけど…。
あぢぃ。
日差しが強くて暑いのもそうだけど、どんどん下っていくから暑くなっているのもある。
急激に暑くなったような気がする。さすがTEAM75。暑さに敏感だ(笑)
そうなると頭ぐわんぐわんとか気持ち悪さとかがきちんと戻ってきて、途端に歩く。
さらには立ち止まる。
そして、隙間を見つけて座る。
下りなのに。関門まであと少しなのに。
今まで抜いた人たちがどんどん抜いて行く。
つづら折りの狭い下りの道なのに10mくらい後ろにも前にも座って休んでる人がいた。
ここで完全に諦め、本来は遥か先で飲もうと楽しみにしていたコーラを飲んだ。
あまりおいしくない。
そんな感じで残りは歩き続け、4時間55分で第一関門に引っかかる。
正直なところ、これ以上走らなくて済むと思うとホッとした。
だから、今の悔しい気持ちというものは本当は嘘かもしれない。
また追い込まれればホッとするんだろう。
水を飲んでかぶって、バナナときゅうりを食べて、隅っこの空いた場所に座ってしばらくボーッとしていたら、最後の下りで僕と抜きつ抜かれつの激しいデットヒートを繰り広げていた人が2人ほどやってきた。気持ち的には激しいデットヒートだったような気がする(笑)
何となく声をかけようかと思ったら、彼らはタバコを吸い始めた。
いや、僕も以前は喫煙者だったので彼らを非難するつもりで書いたわけではない。多分、ずっとタバコを我慢しながら走っていたのだろう。その気持ちはわかる。
でも当然のことながら僕はタバコのことを思いながら走ってはいなかった。
なのでそこを立ち去った。
第一関門から第二関門まではショートカットすれば徒歩15分くらいで行けるので歩いて第二関門まで行った。
ここから先は楽しかった。
ただ単純にとても楽しかった。

このさぶろうさんの満面の笑み(笑)
これが強さだ。

僕のキタタンは第一関門で終わった。
来年も出たいとは思っていない。
でも出ちゃうんだろう。
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怪盗紳士
人は反省をする生き物ですが、しばらくするとそれを忘れてしまう生き物でもあるので、アレキさんは来年もキタタンのスタートラインに立っている気がします。
私は道志村トレイルに本気で出ます。
別大が終わったら高尾山に登るところから始めます!
07
19
20:30
アレキ
怪盗紳士さん
キタタンでは応援ありがとうございました。ホントに嬉しかったです。
なんで忘れちゃうんでしょうね?厄介な生き物です(笑)
あの、高尾山は怪盗さんが普段走っているところからすると散歩みたいなものです。
美ジョガーではありませんが声をかけていただければご一緒しますよ(笑)
07
21
09:22
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怪盗紳士
人は反省をする生き物ですが、しばらくするとそれを忘れてしまう生き物でもあるので、アレキさんは来年もキタタンのスタートラインに立っている気がします。
私は道志村トレイルに本気で出ます。
別大が終わったら高尾山に登るところから始めます!
07
19
20:30