結局、総勢13名の参加になった。

ハンサムネコさん、ふらっとさん、キクチヒロシさん、マル夫さん、官九郎くん、まんちんさん、みそらさん、す~さんがスタート地点である富士吉田市役所から五合目往復の計30kmの基本ルート。
オプションを選択されたチャレさんは中の茶屋~山頂。
プロシードさん、riverさんは浅間神社~山頂というルートでそれぞれ別行動になった。
さらに僕とマルさんはユルチームを結成し、スタートから3km先の浅間神社からスタートすることにした。
まぁ、これは業界用語でいうところのアレキ待ちを少しでも軽減させるための処置だ。おミソでおマメで石ころ帽子からすれば当然の処置だ。
このハンデによって少しは楽になるものの、逆に後ろから追われるプレッシャーも背負うことになる。
考えてもみて欲しい。後ろからとにかくロードやらトレイルやらの猛者どもが追いかけてくると思うと気が気でいられない。
そのためスタート時間は8時45分で合わせようとスタート地点組から言われていたのに、浅間神社でスタート時間を待っている間に、その迫りくる恐怖に耐えられなくなって8時40分にスタートしたことは内緒だ。
そんな感じで走り出す。
マルさんには気を使わずに先へ行っていいですよ、と言うと、しばらくは気を使って並走してくれていたが、やがて体が温まってきたのかどんどん小さくなっていった。
それにしても真っ直ぐな上り坂なので遠くまで道を見渡せることが余計うんざりさせる。
他の方はみんなとにかく馬返しまでは歩かない!とか馬返しまではきっちり走る!とか目標を持っていたようだけど、僕は開始3kmで早々に歩いた。
最近、アレキさん歩きすぎだよね。もうあれじゃね?アレキじゃなくてアルクでいいんじゃね?と言われていることは薄々気づいてはいる。
しかし、あんな坂道を歯を食いしばって走ることなど不可能だ。そもそもレース出ないし。さらに言えば今日のこの試走だって、道端の石ころ気分だし。
そんな感じで早々に歩き交じりで進む。マルさんはすでに見えない。怖くて何度も後ろを振り返る。
中の茶屋を過ぎると本格的に歩く。
まぁ、レースに出るのであればここも走れないと話にはならない。でも僕は道端の~以下略。
しかし、さすがにアルクと呼ばれるだけのことはあって、この中の茶屋の先あたりから今シーズンようやくちゃんと歩ける感覚が戻ってきた。
歩ける感覚ってなんだよ?だからいつまで経ってもアルクなんだよ!って思われるかもしれないが、まぁ、上り坂をきちんと歩けることは僕にとってかなり重要なことで、その感覚は今シーズンまだ一度もしっくりとくることがなかった。
なのでちょっとウキウキしながら歩く。そしてビクビクしながら振り返る。
馬返しまでオレは今、いい感じで歩けてる。ひょっとしたら走るより早いかもしれないと自分に言い聞かせながら歩いていると、当然のことながら、ふらっとさんに追いつかれた。
馬返しにたどり着く最後の急な坂道を、あんなに軽快に走っている人を初めて見た。
そのまま、ふらっとさんを見送ると、いつの間にか階段に腰を下ろして、五合目でご褒美に飲もうと思って持参したコーラの蓋を開けていた。
コーラをグビグビ飲んで、うめぇ~なんて思いながら残り3分の1で我に返り、これを飲み干したら楽しみがなくなっちまう、と思った。
いっそのこと、ここで折り返して帰ろうかな。だいたい五合目の佐藤小屋なんてなんの眺望もないし達成感などありゃしない。
今から折り返したらゴールでまたふらっとさんに追いつかれてちょうどいいんじゃないかな?
しばらく考えていたけど、とりあえず残り3分の1のコーラをリュックにしまって先へ進んだ。
馬返しから先はトレイルだが昨年よりさらに急な傾斜になっているようで(?)その聳え立つ感じにうんざりしていると官九郎くんがやってきた。
官九郎くんは心なしかウキウキしていて、ちょっと会話をすると、その聳え立つ壁を駆け上がって行った。
ちょっ、ここ走るの?
恐るべしロードランナー。トレイルとか関係ないな。
官九郎くんはその壁を駆け上がる瞬間、目の前にある壁から目は逸らさずに、後ろにいる僕に話しかけた。
キクチ、撃沈してるってよ。
(注:若干脚色)
坂道を駆け上がる官九郎くんに見惚れながら、僕はその言葉の意味を考えていた。

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ハンサムネコさん、ふらっとさん、キクチヒロシさん、マル夫さん、官九郎くん、まんちんさん、みそらさん、す~さんがスタート地点である富士吉田市役所から五合目往復の計30kmの基本ルート。
オプションを選択されたチャレさんは中の茶屋~山頂。
プロシードさん、riverさんは浅間神社~山頂というルートでそれぞれ別行動になった。
さらに僕とマルさんはユルチームを結成し、スタートから3km先の浅間神社からスタートすることにした。
まぁ、これは業界用語でいうところのアレキ待ちを少しでも軽減させるための処置だ。おミソでおマメで石ころ帽子からすれば当然の処置だ。
このハンデによって少しは楽になるものの、逆に後ろから追われるプレッシャーも背負うことになる。
考えてもみて欲しい。後ろからとにかくロードやらトレイルやらの猛者どもが追いかけてくると思うと気が気でいられない。
そのためスタート時間は8時45分で合わせようとスタート地点組から言われていたのに、浅間神社でスタート時間を待っている間に、その迫りくる恐怖に耐えられなくなって8時40分にスタートしたことは内緒だ。
そんな感じで走り出す。
マルさんには気を使わずに先へ行っていいですよ、と言うと、しばらくは気を使って並走してくれていたが、やがて体が温まってきたのかどんどん小さくなっていった。
それにしても真っ直ぐな上り坂なので遠くまで道を見渡せることが余計うんざりさせる。
他の方はみんなとにかく馬返しまでは歩かない!とか馬返しまではきっちり走る!とか目標を持っていたようだけど、僕は開始3kmで早々に歩いた。
最近、アレキさん歩きすぎだよね。もうあれじゃね?アレキじゃなくてアルクでいいんじゃね?と言われていることは薄々気づいてはいる。
しかし、あんな坂道を歯を食いしばって走ることなど不可能だ。そもそもレース出ないし。さらに言えば今日のこの試走だって、道端の石ころ気分だし。
そんな感じで早々に歩き交じりで進む。マルさんはすでに見えない。怖くて何度も後ろを振り返る。
中の茶屋を過ぎると本格的に歩く。
まぁ、レースに出るのであればここも走れないと話にはならない。でも僕は道端の~以下略。
しかし、さすがにアルクと呼ばれるだけのことはあって、この中の茶屋の先あたりから今シーズンようやくちゃんと歩ける感覚が戻ってきた。
歩ける感覚ってなんだよ?だからいつまで経ってもアルクなんだよ!って思われるかもしれないが、まぁ、上り坂をきちんと歩けることは僕にとってかなり重要なことで、その感覚は今シーズンまだ一度もしっくりとくることがなかった。
なのでちょっとウキウキしながら歩く。そしてビクビクしながら振り返る。
馬返しまでオレは今、いい感じで歩けてる。ひょっとしたら走るより早いかもしれないと自分に言い聞かせながら歩いていると、当然のことながら、ふらっとさんに追いつかれた。
馬返しにたどり着く最後の急な坂道を、あんなに軽快に走っている人を初めて見た。
そのまま、ふらっとさんを見送ると、いつの間にか階段に腰を下ろして、五合目でご褒美に飲もうと思って持参したコーラの蓋を開けていた。
コーラをグビグビ飲んで、うめぇ~なんて思いながら残り3分の1で我に返り、これを飲み干したら楽しみがなくなっちまう、と思った。
いっそのこと、ここで折り返して帰ろうかな。だいたい五合目の佐藤小屋なんてなんの眺望もないし達成感などありゃしない。
今から折り返したらゴールでまたふらっとさんに追いつかれてちょうどいいんじゃないかな?
しばらく考えていたけど、とりあえず残り3分の1のコーラをリュックにしまって先へ進んだ。
馬返しから先はトレイルだが昨年よりさらに急な傾斜になっているようで(?)その聳え立つ感じにうんざりしていると官九郎くんがやってきた。
官九郎くんは心なしかウキウキしていて、ちょっと会話をすると、その聳え立つ壁を駆け上がって行った。
ちょっ、ここ走るの?
恐るべしロードランナー。トレイルとか関係ないな。
官九郎くんはその壁を駆け上がる瞬間、目の前にある壁から目は逸らさずに、後ろにいる僕に話しかけた。
キクチ、撃沈してるってよ。
(注:若干脚色)
坂道を駆け上がる官九郎くんに見惚れながら、僕はその言葉の意味を考えていた。

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Sayurin
そぅですよね(*^ω^*)
歩き、調子に乗ってきたら走ってる風の人を追い抜かします!
乗鞍でも抜かせましたもん~☆
まぁ・・・何人にも抜かれましたけど・・・
06
22
09:22
アルキさん、おつかれさまでした。
確かに、後ろから追われるプレッシャーってなかなかのもんですよね。
06
22
15:41
Sugi
ヒリヒリした緊張感とワクワク感が伝わってきます。次回がもしありましたら、ぜひご一緒させてください!
06
22
18:05
アレキ
まんちんさん
この場でも皆さんわかってらっしゃると思うので大丈夫ですよ。
本番楽しみにしています。
06
23
06:01
アレキ
Sayurinさん
乗鞍お疲れさまでした。
歩きでガンガン抜けると楽しいですよね。
乗鞍もつらいレースだったなぁ。いつかまた出てはみたいです。
06
23
06:02
アレキ
キクチさん
お疲れさまでした。
とにかく楽しかったならよかった(笑)
06
23
06:03
アレキ
Sugiさん
ワクワク感とダラダラ感でしたかね(笑)
また機会がありましたらお誘いいたします。
06
23
06:04
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まんちん
他の方もブログ上げてますけど、コメント入れようかどうか迷ってます。
照れ屋なので。
チャレさんのブログに、ハセツネの後、「お疲れ様でした」みたいな事を入れて以来コメントしてないし・・・照れ屋なので。
本当はもっとコメント入れたいんですけどね!何せ照れ屋なので。
そう言う事にならないよう、この場をお借りして。
皆さま、お疲れさまでした。
06
22
08:37