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1st year 【24:呪い~後編~】

そんな仕事始めの日も家に帰ってから走りに行った。なにせ充実していたから。

ところが走り出してみると信じられないくらい足が重い。全然前に進めない。

なんだ?これはなんだ?

一昨日もその前も軽快に走れていたのに、なのになんだこの足は?理由もわからず重い足のままタラタラと10km走った。

その頃の僕は走れば走るほどタイムが少しずつ上がっていったので、こんなに遅くしか走れないことが信じられなかった。タイムは10kmを走り始めてワーストの68:20だった。

ちょっと信じられないタイムだった。初めて10km走ったときの、ヘロヘロのフラフラでもう死ぬぅ、と思ったときよりも遅い。しかも理由もわからない。どこかが痛いわけでもないし、足が重くなる理由もわからない。

翌5日。その日も走りに外へ出た。2kmくらい走ったところで段差も何もないフラットな歩道でいきなりすっ転んだ。
受け身もあまりできずにヒジやら肩やら膝やらを強く打ち、寒くて冷たいから余計に痛かった。その後はもう歩きながら家に帰った。

それにしてもおかしい。昨日も今日も何かがおかしい。なんか歯車がうまくかみ合わないというか。いったいどうしてしまったのだろう?

そう思ったときに昨日の巨体の女性を思い出した。

あぁ!あれ、あの人か?呪いか?これ、呪いなのか?

そういえば今から思えばあの人、黒魔術とかできそうな風貌だったよ。いや、できるよ。絶対にできるよ。
あの人、きっと黒魔術のプロだよ。あの睨みつけられたときに呪いをかけられたんだろうか?
あぁぁ、文句なんか言うんじゃなかった。黒魔術になんか敵わないって。無理だって。
あの人探して謝ろう。誠心誠意謝って、呪いを解いてもらうしかない。うん、そうしよう。

そう思った僕は翌日から通勤電車の中で黒魔術の女を探し続けたが見つけることはできなかった。

そしてさらに呪いは続く。

その数日後、整体へ行くと太ももの裏がおかしいと先生は言う。太ももの裏がおかしいのは僕も知っていた。しかしそれは11月以降メリハリのついた練習によって太もも裏が鍛えられている証しだと思っていた。太もも裏の筋肉がどんどん太くなっているように感じていた。

ランナーは太もも裏やお尻の筋肉で走るのが正しいらしいから、僕はランナーとして成長しているのだろうと思っていた。そんな感じのことを先生に言うと、これは筋肉というより軽い肉離れだから、とのことだった。

最近ダッシュとかしてるだろ?ダメだよ、ダッシュとかするからこんなになるんだよ。このまま続けると慢性的な肉離れになるよ。
どうすればいいかって?走るのやめればいいんだけど走りたいんでしょ?だったらダッシュは禁止だね。ゆっくりとダラダラ無理せずに走るんなら、まぁ、大丈夫だと思うよ。

げんなりして帰って来て、ふてくされて寝た。
せっかく小出監督の本から得た知識でいろんな練習メニューを組み立てて、それを実行する喜びを得て、そして着実にタイムに現れていたのに、それがたらたらゆるゆるジョグしかしちゃダメだと?

あぁ、あの人、すごいよ、オレが悪かった。本当に許してほしいよぉ。

この時、僕は5月の初フルを断念することにした。そして、これからはキロ6分でしか走らないことにしようと思った。

キロ6分で走るとハーフで2時間もフルで4時間も切ることはできない。でも仕方ない。
その代わり、いつまでもどこまでもキロ6分で走れるようになってやろう。キロ6分のスペシャリストだ。スピードなんかクソくらえだ。キロ6分でどこまでも行ってやるぜ。

そう考えた僕は走り続けるために、すぐさま3月と4月と5月にハーフマラソンをエントリーした。

そんなわけで12月には160kmを超えた月間走行距離は1月には100kmになってしまった。

黒魔術の女には、今もまだ出会えていない…。
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1st year 【23:呪い~前編~】

2011年12月は月間走行距離を延ばすことができ、最長距離の20kmを走ることもでき、ゼーハーしたりゆるゆるしたりと小出監督の本に書かれているメリハリのある走りをすることができ、走り出すようになってから、とても充実した月になった。あまりに気分がよかったからか大晦日にまで20km走った。

翌年、2012年には2月に初ハーフと5月に初フルを走ろうと考えていた。すでに最長距離の20kmを走ってしまうと、ハーフ完走は手堅く感じ、あとは目標である2時間切りへスピードをつけるだけだと思っていた。

充実していた僕は元旦早朝にも初日の出ランということで10km走った。初日の出を拝みながら12月の初めには60分切るのに苦戦していたマイコースを57分で走っていた。
そんな感じで走ることが楽しくてしょうがないと思いながら翌2日も5kmを走り、3日はランオフ。4日は仕事始めだった。

この仕事始めの朝の通勤電車で、僕は途中で座ることができた。駅に着いたときに僕の隣の人が降りた。その空いた席の近くに立っていた年配の女性が、その席に座ろうとした時、すごい速さで僕の太ももの上に大きなお尻が乗っかり、そのまま隣の席に滑り込み、その年配の女性を突き飛ばすかのように30代くらいのかなり巨体の女性が席に座った。座ったというよりは飛び込んできた。

年配の女性はびっくりして女性を見たが、その女性は座席に座りながら無言で相手を睨みつけていた。マジで怖ぇ。年配の女性もそう感じたようで他の場所へと移動した。僕は恐れおののいた。

その女性はかなりの巨体なので座席がキツキツになったし、あの年配の女性があまりにもかわいそうだと思ったが、正月早々揉め事もなぁ、と思ったし、僕は次の駅で降りるので、ここはがまんだと思った。

しかしその女性は席がきついと思うらしく、ずっと僕のほうへヒジとか体をグリグリ押し付けて自分の居場所を確保しようとしていた。その力が尋常ではない。

怖い、怖いよ、この人、と思ったけど、そもそもそんなグリグリされてももうスペースはないので、僕は必死で耐えていた。とにかくもうすぐ駅に着くのだ。それまでがまん、がまん。

よくやく駅に着いたので立ちあがろうとしたその瞬間にも押されたので、僕はよろけた。そんで頭に来て、思わず声をかけた。まぁ、僕はその駅で降りるのでちょっと文句を言って終わりだったけど、その女性はその間、やはり無言のまま僕を睨みつけていた。

正月早々、気分が悪かったが、まぁ、仕事をして家に帰る頃にはすでに忘れていた。
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1st year 【22:12月のまとめ】

習慣的に走り始めてからの初レースである川口マラソン10kmのタイムは59:15だった。
でも自分ではレースのアドレナリンで60分切りは当然で、55分だって切れるだろうと思っていたのに遠く及ばず、それどころかミニスカサンタに華麗に抜かれたりするのでどうにも納得がいかなかった。おかしいぞ、と。

まぁ、冷静に考えればこの頃の僕は普段のマイコースで10km60分切りをしたことが一度もなく、それどころか5km30分切りも2回くらいしかなかったので当然の結果なのだが、日常では地道にコツコツ走るがレースになると圧倒的な力を見せつけて飛躍的に記録が向上するというイメージを勝手に思い描いていたので、今後のハーフ、フルでの記録向上はどうなってしまうのか?こんな序盤の10kmで失敗するなんておかしいと思っていた。

これはどうにも受け入れがたい現実だった。なぜ、ここまで自信に満ち溢れていたのかは、よくわからない(笑)

12月4日のレースの2日後、あまりに悔しかったのでマイコース10kmでタイムトライアルをしてみた。かなり必死で走ったがタイムは61:30で、やはり60分を切ることはできず、かなり打ちひしがれた(笑)
まぁ、走った距離は裏切らないというか実力は裏切らないというか…。

しかしその翌週にもタイムトライアルをしてみるとタイムは58:44になりマイコースで初めて60分切りを達成することができた。
不思議なもので一度60分を切ってしまうと、その後は楽にではないものの60分を切ることが当たり前に走れる様になった。

それで僕は、そうか、レースに出ると普段の練習よりもグンと成長できるんだ、ということに気付いた。

そんな感じで2011年の12月は小出監督の本によってメリハリをつけて走る方法を知り、レースに出たことによって走力がアップし、週末には自己最長の20kmを走って次回のレースであるハーフマラソンへの手応えを感じ、さらには大晦日にまで20kmを走ってしまう張り切りようで、月間走行距離は最長の165kmを走り、今後のハーフ2時間切り、フル4時間切り、という目標へ向けて、とても充実した月になったのであった。

つづく。

次回、1st yearのタイトルは『呪い』(笑)
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1st year 【21:初レース】

いやぁ、久しぶりのこのシリーズ。もう21話になるんですね(笑)

なんで今ごろこんなもの書いたのかというと、走りはじめて1年目を振り返るこのシリーズ。やっと時代がオレに追いついたというべきか、今まで若干、季節に違和感を持っていましたが(笑)とうとうリンクすることに成功したからです。
これを逃すとまた1年待たなくてはならないし、いや、べつに待たなくてもいいけど、まぁ、とにかくそんな感じでスタート。

*********

走り出して半年が過ぎ、とうとう初レースがやってきた。とはいうものの10kmのレースだし、若いころに10kmは走ったことがあるのでそれほど緊張するというほどでもないけど、でも、まぁ、本格的に走り出してからの初めてのレースだ。
これがフルマラソンへ向けての序章になるわけだ。ここから新たな歴史が始まるのだ。2011年12月のことだ。川口マラソンに参加した。

それまでの近所のマイコース約10km走でのベストは61:45で一度も60分を切れなかった。それでもさすがに昔はろくに走らなくてもレースでは60分は切れていたし、それに比べればどんだけ走り込んできたと思っているのだ。レースになれば60分切りは余裕だろう。55分切りだって夢ではない、と根拠のない自信に満ち溢れていた。

そのときに僕が心酔していた小出監督の本によると、前半は抑えてゆっくり走れ、と書いてあった。前半抑えて後半抜きまくりの展開になれば精神的にもさらに走れるようになるらしい。

そんなわけで『はじめちょろちょろなかぱっぱ』作戦で行くことにした。

あっ、そういうえばこの頃はまだ喫煙者だったのだが、喫煙者の僕ですらマラソン大会に喫煙所があるということに驚いた。まぁ、せっかくなので思わずスタート前に吸っておいたけど。
スタートして、とにかくゆっくり、ゼーハー言わない程度に楽しみながら走っていた。10kmなのにわざわざ給水所に寄ったりもした。途中からこれで本当に60分を切れるのかな?と思うようになり、5km地点で携帯を取り出して見てみると31:09だった。

うげっ。60分切れないじゃん!と思い、そこから必死で走り始めた。とにかく抜きまくり、ゼーハー言いまくり、給水など完全スルーで走り続けた。レースのアドレナリンで55分切りなんて誰が言ったんだよ?全然無理じゃないか。

それでも必死で走っていたのだが、ラスト1.5kmのあたりで後ろから鈴のような音が聴こえてきた。僕は必死なので後ろを振り返る余裕もないのだが、おぉ、これが噂のペーサーというやつか?と思った。60分切りのためのペーサーが音を鳴らしながら走っているのだ。

ということはこのまま走り続ければ何とか60分を切れるということか?59分と1時間00分と表示されるのではまったく違うではないか。もう後半はずっと必死に走ってきたのでヘロヘロだが、あと少し、なんとかがんばろうではないか。ペーサーに抜かれてはいけない。走れ!

ところがその鈴の音は徐々に大きくなり僕に近づいてくる。けっこう抜きまくったし、今だってそれほどは抜かれてはいない。それなのに鈴の音は大きくなる。やはり60分切りなど夢のまた夢なのか?練習で出せていないのだから裏切られて当たり前なのか?
あぁ、もう僕に余力などない。もう鈴の音はすぐ後ろだ。ダメだ。抜かれてしまう。

シャンシャンと音を立てながらミニスカートのサンタおねえさんが沿道に手を振りながら、さらに笑顔も振りまきながら、僕の横をすり抜けて行った。

へ?サンタ?ミニスカート?なにあれ?

僕を抜いたのは60分切りのペーサーではなく、ミニスカサンタの仮装をしている女性だった。
その後も彼女は沿道に笑顔を振りまきながら余裕で走っているのだが、差は開く一方で立ち止まって握手までしているミニスカサンタに追い付くこともできずにゴールした。

せっかく後半がんばって抜きまくりの展開に持ち込んだのに、なんだこの敗北感は?しかも初レースなのに。

こうして、僕の初レースは失意とともに終わった。タイムは59:15だった。
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1st year 【20:アレキ、タイツを買う】

10月から小出監督の本を参考に練習メニューを作成した。
それまでは平日に1回5kmを走るというものだったが、メリハリをつけるために速く走ったりゆっくり走ったり、長く走ったり短く走ったりというものにした。

平日は3日。5kmを2日と10kmを1日。土日はいずれかで長い距離を1日にすることにした。
10月は土日いずれかの距離は10km。月の途中から実施したため月間走行距離は95kmに終わった。

そして11月。予定では土日の距離を15kmにする。このまま土日の距離だけ毎月5kmずつ延ばしていけば、無理なく月間走行距離が増えていくという計画だ。

そんなわけで最長距離更新ということで15km走を行った。つらいもんなんてもんじゃなかった。脚は当然のことながら、なぜか腕まで痛くなって、体中痛くないところがなかった。なんでこんな痛みに自ら耐えなくてはならないのだ?と思いながら走った。
あまりにつらくてやはり15kmなんて人間の走る距離ではないと思った。

その頃の僕はなぜかスポーツデポへ行くと心が落ち着くようになっていた(笑)
何も買うものがなくても自然とスポーツデポへと足が向くようになっていた。

15kmも走って、こんなこといつまでも続けていく自信を失った僕は、傷ついた心とともにあてもなくさまよいながら、スポーツデポへと辿り着いた。

そんな感じでスポーツデポの中で深呼吸をしながら気持ちを落ち着かせつつ、タラタラと店の中を周っていた。

そこでいつもは絶対に見ないタイツの前でなぜか足が止まった。

タイツ→ラッシャー→江頭→フレディ・マーキュリー

これしか思い浮かばない僕は、タイツに全く興味がなかった。
そもそもなぜタイツなのか意味がわからなかった。
なんの必要があって運動するときにタイツを穿かなくてはいけないのか?
運動する人とフレディ・マーキュリーがタイツを穿く理由は同じ理由なのか?
中学生の時にタイツを穿いているフレディ・マーキュリーを見なければ、もっと早くにクィーンの音楽のよさに気付いたのではないか?

話がずれた。

とにかくそのくらいタイツに興味がなかったのに、なぜかそこに立ち止まりじっくりとタイツをみている自分がいた。

なんだと?

どうやらこのタイツは筋肉らしい。筋肉の役目をするらしい。
タイツを穿くことによって、新たな筋肉を身にまとい、そしてその筋肉が自分の筋肉を守ってくれるらしい。

筋肉で筋肉を守る…。
タイツが筋肉…。

小学一年生の時にちょっと金持ちでピアノとかやってる同級生はいつも白いタイツを男のくせに穿いていたけど、たぶんあのタイツは筋肉ではないだろう。

すごいな、時代の流れって。
もはやタイツは筋肉なのか…。

タイツが筋肉という衝撃の事実に多少うろたえるというか、その事実をうまく理解できずにひとまず家に帰った。

その3日後にCW-Xのタイツを買った。
レボリューションというやつだった。
なんか革命的に走れるようになる気がした。
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